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2009年12月23日
郷土新聞 コラム③
郷土新聞コラム
11月27日号掲載
努力の成果
「努力は自分を裏切らない。」私は昔からこの言葉を信じている。
私は幼いころ走ることだけは速かった。小学生の頃は様々なスポーツに取り組んでいたが、徒競争だけは絶大な自信があった。この頃の気持ちが私の青春時代にずっと影響した。
もっと速く走りたいと思い中学では陸上部に所属したが、発育が遅かったこともあり、みるみる成長する同級生に追い抜かれ、気がつけば「足が速い」が代名詞だった私は平凡な選手になっていた。
そうなっても、走ることでは負けたくなかった私は「いつか全国大会で活躍したい」という思いを胸にずっと陸上を続けていた。しかし中学では西部大会にも進めなかった。
高校や大学の受験では実力のある選手は次々に陸上推薦で進学していった。
そんな実力の無かった私はどちらも一般入試で入学した。
大学の陸上部ではさらに衝撃を受けた。周りはインターハイや国体で活躍する選手ばかりである。陸上雑誌の表紙に出ていた選手も多数いた。私は練習についていくのもやっとだった。私の自信は、遠い昔に大きな挫折へと変わっていた。
大学生にもなると少しずつ人生についても考えるようになる。「自分はなんのために大学にまで来て陸上競技をしているのか。親は学費に大金を出してくれている。周りの選手はいつも気遣って元気づけてくれている。迷惑を掛けてばかりじゃないか。」
今まではただ自分が速く走りたいという気持ちだけだったが、多くの人に迷惑を掛けながら走っているのだということに気付いたのがこの頃だった。今まで以上に練習に打ち込んだ。
がむしゃらに練習をし続けた結果、気がつけば全国大会に出場することができた。
大会には家族や親戚もみんな招待した。そして家族の前で、やっと全国の表彰台に立つことができた。
「努力は自分を裏切らない。」しかし努力は自分ひとりでしているのではない。
私の十二年掛った努力の成果を、支えてくれた皆と共有できたことが何よりも嬉しかった。
11月27日号掲載
努力の成果
「努力は自分を裏切らない。」私は昔からこの言葉を信じている。
私は幼いころ走ることだけは速かった。小学生の頃は様々なスポーツに取り組んでいたが、徒競争だけは絶大な自信があった。この頃の気持ちが私の青春時代にずっと影響した。
もっと速く走りたいと思い中学では陸上部に所属したが、発育が遅かったこともあり、みるみる成長する同級生に追い抜かれ、気がつけば「足が速い」が代名詞だった私は平凡な選手になっていた。
そうなっても、走ることでは負けたくなかった私は「いつか全国大会で活躍したい」という思いを胸にずっと陸上を続けていた。しかし中学では西部大会にも進めなかった。
高校や大学の受験では実力のある選手は次々に陸上推薦で進学していった。
そんな実力の無かった私はどちらも一般入試で入学した。
大学の陸上部ではさらに衝撃を受けた。周りはインターハイや国体で活躍する選手ばかりである。陸上雑誌の表紙に出ていた選手も多数いた。私は練習についていくのもやっとだった。私の自信は、遠い昔に大きな挫折へと変わっていた。
大学生にもなると少しずつ人生についても考えるようになる。「自分はなんのために大学にまで来て陸上競技をしているのか。親は学費に大金を出してくれている。周りの選手はいつも気遣って元気づけてくれている。迷惑を掛けてばかりじゃないか。」
今まではただ自分が速く走りたいという気持ちだけだったが、多くの人に迷惑を掛けながら走っているのだということに気付いたのがこの頃だった。今まで以上に練習に打ち込んだ。
がむしゃらに練習をし続けた結果、気がつけば全国大会に出場することができた。
大会には家族や親戚もみんな招待した。そして家族の前で、やっと全国の表彰台に立つことができた。
「努力は自分を裏切らない。」しかし努力は自分ひとりでしているのではない。
私の十二年掛った努力の成果を、支えてくれた皆と共有できたことが何よりも嬉しかった。
Posted by しんば正樹 at 17:50│Comments(0)